記事: 新品でも業務用タオルは洗うべき?サロン開業準備で押さえたいタオル洗濯の基本と注意点

新品でも業務用タオルは洗うべき?サロン開業準備で押さえたいタオル洗濯の基本と注意点
サロンにおいて「タオル」は、施術中にお客様の肌へ直接触れる接客ツールのひとつです。
タオルの見た目の美しさはもちろんのこと、肌触りや清潔感、カラーリングによる統一感などが、サロン全体の印象を大きく左右します。
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新品の業務用タオルは洗わないでもいい?
「新品のタオルだから、そのまま使っても大丈夫」
そう考えてしまう方も少なくありません。
しかし実際には、新品のタオルこそ使う前に洗うことが必須です。
また、洗い方にもいくつかの注意が必要です。
本記事では、これからサロンを開業する方向けに、 新品タオルを洗うべき理由、初回の正しい洗い方、長く品質を保つ管理方法まで、 プロとして知っておきたい基本知識を丁寧に解説します。
新品タオルは洗うべき?
【結論:洗うべき】
新品のタオルは見た目が清潔で、梱包から出した瞬間はそのまま使えそうに感じるかもしれません。
しかし、プロフェッショナルとしてお客様に提供するタオルは、「新品=そのまま使っていい」というわけにはいきません。
ここでは、なぜ必ず洗ってから使うべきなのか、3つの理由に分けて解説します。
理由1|製造過程で糊や加工剤が残っている可能性がある
新品のタオルは、見た目を整えるために糊(のり)や仕上げ剤が使われている可能性があり、これらは肌に優しくありません。
施術中に顔や首元など敏感な部位に触れる可能性がある以上、化学的な加工成分は必ず洗い落とす必要があります。
また、糊が残った状態では、タオルが固く感じられ、肌あたりにも違和感が出ることがあります。
とくに普段から自宅エステにこだわりのあるお客様ですと、上質のタオルを利用していることも多く、違和感が強くなってしまいます。
理由2|吸水性が低いため、そのままだと水をはじく
新品のタオルは、見た目はふんわりしていても、実際は吸水性が不十分な状態です。
糊や繊維のコーティングが水分をはじいてしまい、フェイシャルやボディの施術で水分をしっかり吸い取れず、結果的にお客様に不快な印象を与えてしまうこともあります。
初回の洗濯でこれらを除去し、タオル本来の吸水性を引き出すことが必要です。
理由3|細かな繊維が肌や衣服につくトラブルに
新品タオルは、表面のパイルが不安定で、使用初期には細かな繊維が脱落しやすい状態です。
この繊維が肌に付着したり衣服に残ったりすると、当然気持ちの良いものではありませんし、お客様からのクレームにつながる恐れもあります。
一度しっかりと洗濯しておくことで、毛羽立ちや繊維落ちを最小限に抑えることができます。
新品タオルは使用前に洗ってから導入する
これらの理由から、新品タオルは使用前に洗ってから導入するのが、プロの基本といえるでしょう。
開業時にありがちな「やってはいけないタオル管理」
サロン開業の準備では、内装やサービスメニュー作成に意識が向きがちですが、重要な備品である「タオルの扱い」もまた、お客様満足度に直結する重要なポイントです。
ここでは、開業直後によくあるミスと、その影響についてご紹介します。
「開封してそのまま使用」→繊維残りでクレームリスク
新品のタオルは未洗濯の状態では、細かい繊維が落ちやすく、お客様の肌や衣類に付着することがあります。
特に、フェイシャルやデコルテに使用する場合、繊維残りによる違和感やかゆみを訴えられるケースもあります。
新品のタオルで清潔感を演出するどころか、不快感や不信感につながりかねません。
柔軟剤は基本使用しない→吸水性ダウン
柔軟剤は香りや肌触りを良くする効果がありますが、初回の洗濯で使用するのはNGです。
柔軟剤が繊維に膜を張ることで、吸水性が低下し、施術中に水分をうまく拭き取れなくなります。
特にフェイシャルやヘッドスパなど、水分をしっかり吸い取る必要がある施術では致命的な問題になります。
複数種類のタオルをまとめて洗濯→色移り・劣化の原因に
白いタオルと濃色のタオルを一緒に洗ってしまうと、色移りのリスクがあります。
また、サイズや素材の異なるタオルを同時に洗濯・乾燥することで、生地への負荷が偏り、劣化が早まる原因にもなります。
色別・用途別にタオルをグループ分けして管理することで、品質の維持につながります。
やってはいけないタオルの管理方法に注意
こうしたやってはいけないタオルの管理方法は、知らずにやってしまいがちです。
開業前の段階で正しい知識を身につけ、お客様に安心してご利用いただける準備を整えておきましょう。
品質を長く保つ「洗濯ルール」と頻度管理
業務用タオルは、お客様の肌に直接触れるものだからこそ、常に清潔で、心地よい肌ざわりを維持する必要があります。
ここでは、開業後に安定した品質を保つための洗濯ルールと、タオル管理の基本についてご紹介します。
洗濯頻度に応じた交換サイクル
例:3〜6ヶ月目安
どれだけ丁寧に扱っていても、業務用タオルは使用と洗濯の繰り返しで徐々に劣化していきます。
特にサロンでは、1日に複数回使用されることが多いため、タオルの寿命は家庭用よりも短くなります。
一般的な目安は以下のとおりです。
使用頻度 |
推奨交換時期 |
ほぼ毎日使用 |
約3ヶ月 |
週数回使用 |
約4〜6ヶ月 |
タオルの色あせ・毛羽立ち・吸水性の低下が見られたら、早めの交換を検討しましょう。
高温乾燥・柔軟剤の多用は厳禁
業務の効率化のために、乾燥機を使用することも多いかと思いますが、高温設定での乾燥は避けるのがベターです。
高温は繊維を傷め、硬くなったり縮んだりする原因になります。
また、柔軟剤を頻繁に使用すると、タオルの表面に膜ができ、吸水性が著しく低下します。
推奨されるケア方法
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乾燥は低温〜中温で短時間
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柔軟剤は「2〜3回に1回まで」または不使用
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自然乾燥+タオル叩きでふんわり感をキープ
タオルの衛生管理のために色別のルールを導入する事例紹介
あるサロンでは、衛生管理と業務効率のために、施術部位や目的別にタオルの色を分けるルールを導入しています。
カラーリングでの管理例
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フェイシャル用 → ホワイト
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ボディ用 → ベージュ
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ヘッドスパ用 → ダークグレー
色分けすることで、使用後の識別がしやすく、洗濯・収納時の管理もスムーズになります。
また、スタッフ全員でルールを共有しやすくなり、衛生レベルを一定に保ちやすくなるメリットもあります。
日々のタオル管理は、サロンの品質と信頼を支える見えないサービスです。
丁寧な洗濯と管理を積み重ねることで、タオルの美しさと心地よさが長持ちし、お客様の満足感にも直結します。
新品タオルは洗うべきだが洗い方に注意
新品タオルでも「洗ってから使う」のは、サロンにおける基本中の基本です。
お客様の肌に直接触れるアイテムだからこそ、見た目の清潔感だけでなく、実際の肌触り・吸水性・衛生状態にまで気を配ることが、プロとしての信頼につながります。
開業準備の段階から、タオルの扱い方を正しく理解し、丁寧に運用していくことは、
その後のサロン運営においても、お客様満足度を左右する大きな要素となるでしょう。
初回の洗濯はもちろん、日々のメンテナンス、交換サイクルの見直し、衛生的な運用ルールの整備など、
「タオルをどう使うか」は、サロンの品格そのものです。
大切なお客様に、一枚一枚のタオルで信頼と安心感を感じていただけるよう、“洗う”という一手間を、サロンの習慣にしていただければと思います。
村上タオルの業務用タオルについて
業務用タオルのご注文もお受けしております。
カラーリングや厚手薄手の好みなどをご相談いただきますと、弊社担当者からご連絡差し上げます。
理美容関連のタオルは小ロットからもご相談いただけますので、お気軽にご相談ください。